ZEB(net Zero Building)とZEH(net Zero Housing)とは快適な室内環境を実現しながら建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにする事を目指した建物のことです。
ZEHはZEBと同じく、ゼロ・エネルギーを実現できる住まいのことを指します。
建物の中では人が活動・生活しているため、電力やガスなどエネルギー消費量を完全にゼロにすることはできません。
ZEB・ZEHでは、①省エネによって使うエネルギー量を減らし、②創エネによって建物で使われる分のエネルギーを使うことで、エネルギー消費量を正味(ネット)でゼロにすることができます。
ZEB/ZEH導入のメリット
ひがしの大空保育園 ZEB化事業
導入前 | 々の電気代を節約するために電気や空調をつけたり消したりするなど対策を行ったがコスト削減が難しい状態 |
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導入後 | 24時間自動で温度管理や換気をしているため常時涼しい状態だが、電気代が半分で済むなど効果をあげている |
ZEH実証実験棟
ZEBを導入するためには
①必要なエネルギーを減らすためのパッシブ技術と②エネルギを無駄なく効率的に使えるようにするアクティブ技術により省エネを実現し、③必要なエネルギーを創エネ技術によって賄うというステップで検討します。ZEB/ZEHの導入には国の補助金を申請できます。
省エネ・創エネ・エネルギーマネジメントなどの技術を導入すると初期投資が必要になりますが、これには国による補助事業が実施されています。ZEBの基準
ZEBにはいくつかの判断基準が設けられています。
100%の一次エネルギー消費量の削減が難しい場合でもZEBシリーズとして実現を目指していくことが必要です。
ZEB | 基準値から省エネ50%以上+創エネで0%以下まで削減 |
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Nearly ZEB | 基準値から省エネ50%以上+創エネで25%以下まで削減 |
ZEB Ready | 省エネ50%以上まで削減 |
ZEB Oriented |
延べ面積が10,000㎡以上の建物で省エネで用途ごとに規定された削減量を達成+
未評価技術※の導入によるさらなる省エネを行う ※WEBPROにおいて現時点で評価されていない技術 |